2026/07/29 06:55



生食か、加熱食か。

このテーマは昔から多くの議論が続いています。

インターネットにもさまざまな情報がありますが、「生食か加熱食か」という二択だけで考える必要はないと私は思っています。

その子に合った栄養を、無理なく継続して届けられているか。

生食でも加熱食でも、適切な栄養バランスで作られていれば健康を維持することはできます。

反対に、生食だから、加熱食だからという理由だけで、必ずしも良い食事になるわけではありません。

今回は、生食についてよく聞く誤解をいくつかご紹介します。


「生食には酵素があるから健康に良い」は本当?

生肉には天然の酵素が含まれています。

しかし、健康な犬は自ら消化酵素を作ることができるため、生肉に含まれる酵素だけに頼って消化しているわけではありません。

だからといって、生食に価値がないという意味ではありません。

生食の魅力は、酵素だけではなく、食材そのものの質や栄養バランスなど、さまざまな要素が組み合わることで、成り立っています。


「加熱すると栄養がなくなる」は本当?

加熱によって減少する栄養素はあります。

例えばビタミンCや一部のビタミンB群は熱に弱い栄養素です。

一方で、加熱によって消化しやすくなったり、一部の栄養素は体内で利用しやすくなることもあります。

つまり、加熱=悪いというわけではありません。

調理方法や食材によって、栄養への影響は大きく変わります。


「生食なら栄養価が高い」とは限らない

どれだけ良い食材を使っていても、栄養バランスが偏っていれば理想的な食事とは言えません。

大切なのは、

・良質な原材料
・栄養バランス
・消化しやすさ
・必要に応じた栄養補給
・衛生管理

これらを総合的に考えることです。


加熱食は炎症を起こすと言われることもありますが

高温で焼いたり揚げたりすると、終末糖化産物(AGEs:糖とたんぱく質が高温で結びついてできる物質)が増えることが知られています。

この物質は、体内の酸化ストレスや炎症との関係が研究されています。

一方で、蒸す・低温調理・真空調理など、穏やかな加熱方法では、終末糖化産物(AGEs)の生成を抑えられると考えられています。

また、炎症は調理方法だけで決まるものではありません。

脂肪酸のバランスや抗酸化物質の摂取、腸内環境、体質など、さまざまな要素が関係しています。

つまり、「加熱したから炎症が起こる」と単純に言えるものではないです。


「犬はオオカミだから生食が一番」という考え方について

犬の祖先はオオカミですが、何千年もの家畜化を経て、消化能力や代謝は大きく変化しています。

そのため、「自然だから正しい」と考えるのではなく、

その子に合っているか。

それこそが、食事を考えるうえで欠かせない視点だと思っています。

子犬、シニア犬、持病のある犬、免疫力が低下している犬では、適した食事はそれぞれ異なります。


Raw and Treatsが大切にしていること

私は生食を販売していますが、「生食だけが正解」とは考えていません。

その子の体質や年齢、生活環境に合わせて、安心して続けられる食事を選ぶことを大事にしています。


栄養バランスが整っていて、その子が健康に過ごせることです。


食事に正解は一つではありません。大切なのは、愛犬の体質やライフステージに合った食事を選ぶこと。それが私がブログでお伝えしたいことです。