2023/08/10 13:07

生食とメンタルの関係
幸せホルモン=セロトニン
なぜ生食を与える事がワンちゃんにとってとても大事かご存じですか?
健康に大事な免疫力の70-80%以上は腸内環境(消化管)によります。
人間もそうですが、ワンちゃんもそうです。
研究が進むにつれて、私たちの免疫システムの大部分が実際には消化管に存在することがわかってきています。
そして、その腸内環境はワンちゃんの感情にも影響を及ぼします。
セロトニンという言葉を聞かれたことはありますか?
セロトニンとはノルアドレナリンやドーパミンと並んで、体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質です。セロトニンは睡眠や食欲に大きな影響を与え、ストレスによるイライラを抑えて心身の安定や心の安らぎなどにも関与する事から「幸せホルモン」とも呼ばれます。
では、その幸せホルモン=セロトニンを増やすには?
実は、脳内のセロトニンは、腸から送られてきた材料をもとにして作られています。便秘や下痢といった腸内環境の乱れがおきたとき、このセロトニン生成のメカニズムになんらかの乱れが生じ、ストレスを過度にうけたり、うつ病を発症しやすくなったりするのではないかと考えられています。
実際、頻繁に下痢をする過敏性腸症候群では、下痢という体調不良が心の健康に悪影響を及ぼすことが臨床的に知られています。
健康な腸は、神経やホルモンを通じて脳とも通信します。
犬の腸は人間の腸よりかなり短く約3メートルともいわれています。これが、人間の体の構造とは違う部分の1つなんです。ちなみに、人間の腸の長さは7-9メートルです。
そもそも、犬は肉食動物です。(犬が雑食動物という説はペット産業からきています)
ドッグフードの大部分は質の悪い炭水化物で、質の悪い油脂をかけ100度以上の高温で熱処理します。たった3メートルしかない腸で、炭水化物を処理する事はとてもワンちゃんの消化器官に負担をかけます。人間でもマクドナルドのビッグバーガーを食べると、かなり腹持ちしますよね。
ですので、肉食動物である犬にとって生肉は消化のしやすい食べ物で、Species Appropriate Dietと海外では言われるように、犬という種に適した食事なんです。
私のお客様で、生肉に変えてから
・アレルギーが治った
・クッシング症候群が治った
・体がフィットしてきた
・エネルギーが出てきた
・何でも食べるようになった
という事例以外に、
・不安症がマシになった
・感情表現が豊かになった
・よく甘えてくるようになった
・いつも落ち着きがなかったのが、穏やかに落ち着いてきた
と、感情面への良い変化もみられました。
これが、まさに食事の影響力の高さと、感情への効果を物語っていると思います。
もちろん、それぞれのワンちゃんで違いますし、年齢や病気によっては生肉が食べれないワンちゃんはいます。そういった場合は、ドッグフードに戻るのではなく、少しまたは完全に火を通してから与える事によって、ワンちゃんの体に必要な栄養素が摂りこめます。